*専門的内容、図表で易しく/食や人、掘り下げた特集も

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 「数字が多くて読みづらそう」「専門用語やカタカナ用語が頭に入らない」
 そんな難解でとっつきにくいイメージを持たれがちな経済面ですが、分かりやすく読んでもらうため、いろいろ工夫を凝らしています。
 魚や野菜の値段から、企業が新しい事業に取り組むための設備投資、さらには為替相場や株式市場など、経済面で扱う記事の範囲はかなり広いと言えるでしょう。その中から、北海道の経済の動き、ひいては私たちの暮らしがこれからどうなるのかを見通せるような、そんな記事を選んで載せています。
 まずは経済面を開いてみてください。通常は見開きで2ページあります。全国的な記事、道内に関する記事を左右に分けて載せることが多いです。一目で分かるようグラフや表を活用しています。専門用語は言い換えや注釈を付けたり、写真を付けて視覚に訴えたり、理解を助けるイラストや図も添えています。
 専門家しか分からないような難しい記事は、あまり読みたくはないでしょう。ですから、専門的な用語や事柄をそのまま伝えるのではなく、まず記者自らが、これはどういう意味か内容をかみくだき、読者に「なるほど、そうだったのか」とうなずいてもらえる記事を書くよう心がけています。
 見開き2ページのほかにも、経済面には1ページの大型読み物の人気コーナーがあります。毎週火曜日掲載の「食の大地」は、道内の農業、漁業の生産現場にとどまらず、品種改良や新商品開発についても取材を深め、最終的に私たちの食卓がどのように変わるのかを掘り下げて伝えています。
 水曜日掲載の「ヒットの理由(わけ)」は、道内企業の人気商品・サービスの開発秘話を探るコーナーで、愛され続ける売れ筋商品の意外な一面を紹介しています。各月の最終水曜日は「ビジネス千里眼」を掲載、商機を求めて新しい事業に乗り出す経営者の実像に焦点を当てています。経済面には、ちょっとした生き方のヒントも隠されているのです。

(2015年1月12日 北海道新聞朝刊「道新ぷらす」コーナーより転載)