141027_1 141027_2

*見出しに目を通す習慣大切/興味湧いたら中身じっくり

 北海道新聞の朝刊は最大40ページあります。そのうち、記事部分の文字数は、その日のページ数や広告の量などでも変わりますが、約12万字から15万字にもなります。本にすると、新書1冊分に相当します。
 これを全部、読もうとすると、多くの時間が必要です。まして毎日、続けるのは大変でしょう。そこで、一つの読み方としては、とにかく自分の興味ある記事を拾い読みする方法があります。野球やサッカーなどスポーツ観戦が好きな人はスポーツ面から開いてもいいですし、暮らしや健康などに関心のある人は生活面をまず開いて、興味のある記事を探すのもいいでしょう。事件事故を知りたい人は社会面から開く見方もあります。
 ただ、新聞を通じて世の中の出来事をある程度、知るためには、もう少し違った読み方が必要になります。まず、各面の見出しに目を通す習慣を付けることが大切です。最初は大きな文字で書いてある見出しから見ていきます。できれば1面から始めて、次々にページをめくっていき、興味のある記事がみつかれば、読んでいきます。
 新聞の記事は右から左へ、上から下へと流れています。慣れてきたら、見出しも右から左へと読み進めるようにします。
 中には左の面の右側と右の面の左側とで、同じテーマで関連した記事を載せている場合もありますが、だいたい、このような形で見出しを読んでいくと、その日のニュースのポイントが分かってきます。
 前日、テレビのニュース番組で報道されていたニュースを見つけて読んでみると、テレビより詳しい情報が載っていることも多く、理解が深まります。前日や前々日に読んだ記事と同様のテーマの記事が載っている場合も多く、そうした記事については、すんなりと頭に入ってくるでしょう。
 見出しに目を通す習慣を付け、見出しを読んで、どんなニュースなのか中身がある程度、分かるようになればしめたもの。継続は力なり。とにかくこれを続けることが新聞に慣れる第一歩といえます。

『道新読み方ガイド』(2014年10月27日 北海道新聞朝刊「道新ぷらす」コーナーより転載)