*7拠点 海外ニュースを追う/活躍する道産子 連載で紹介
朝刊総合面に続いて国際面があります。海外ニュースの中で関心を呼びそうな出来事は総合面などにも載せますが、多くの海外記事はこちらに掲載します。
大きなニュースの解説や、背景を掘り下げた分析記事などが載ることもあります。エボラ出血熱の流行など、後に国際的な大問題につながる出来事も、はじめは国際面で扱うことがよくあります。日ごろから国際面に目を通しておけば、ニュースが拡大する経緯や背景をいち早く理解していただけます。
毎週日曜日には、親しみやすい話題を現地からルポする「にちよう特報」、火曜日には海外駐在記者が身近な体験を報告する「まちかど」、木曜日には北海道出身者らの海外での活躍を紹介する「北海道@」、隔週土曜日には北方領土の本社通信員が島の最新情報を伝える「新・島だより」と、連載コーナーも多彩です。
みなさんも、文のはじめに【パリ道新太郎】などと書かれた記事をご覧になったことがあるでしょう。この【】は電報パーレン(かっこのこと)と呼ばれます。国際面の記事の多くは、この中に発信地と記者名を明記します。海外との電話やファクスが未発達で、インターネットもなかった時代に、記事を外国から電文として送る目印として使っていた名残です。
北海道新聞は海外6カ国、計7カ所に記者を駐在させています。米国、英国、ロシア、中国、韓国、エジプト各国の首都に加え、北海道のお隣、ロシア・サハリン州の州都ユジノサハリンスクにも記者がいます。
国際面には北海道新聞の記者の記事のほか、新聞やテレビなどに記事を提供する通信社の記事も使います。共同通信、時事通信の2社が代表的で、記事のはじめに【シドニー共同】などと記載しています。
現代はインターネットで外国の情報が得られ、海外との人の行き来や取引が北海道でも盛んになりました。でも実際に行ける外国は多くはありません。海外に駐在している記者を通じて各国のニュースを道民に引き寄せ、わかりやすく伝えるよう心がけています。
(2015年1月5日 北海道新聞朝刊「道新ぷらす」コーナーより転載)